私は
お母さんに聞いて見たんだ。
殴られる覚悟で…。

「お母さん、どうして実優は殴られるの?どうして?お母さんにとって実優は何
…?」

正直この時は
殴られる怖さより

返ってくる返事を待つのが怖かった。

あんたなんていらないって
言われたらって思ってた。

そしたら
お母さんには

「殴られるのが嫌なら出て行け。私にとってあんたは人形のような人間。」

そう言われて
私はすごく傷付いた。

これをきっかけに
私は壊れていった

いつからか
誰かに教わったわけでもない
リストカットをはじめた。

はじめは
痛みと共に流れ出す血が
たまらなく好きだった。

でも
リストカットを続けてたら
痛みも感じなくなって

増えていくのは
腕の傷じゃなく

心の傷だけが増えていった。