ドンッの机に置かれたのはどこにでも売ってそうな炭酸飲料だった。 「美波さん、これ自販機にも売ってますよ?」 昨日コンビニに行ったときにも見た。 そういえば、タケが飲んでなかったっけ? 「違うよ、まぁこれもあげるけど。」 と言うとまたカバンを探り出した。 どれだけ物が入ってるんだろう。 「あれー?ないなー」 「何探してるんですか?」 カバンの中身を全て出してみればいいのに、なんて思ったときだった。 「あった!!」 美波さんはそう叫んで、俺の目の前にそれを差し出した。