「待ってたんだけど、バカみたいだね」 何かが込み上げてきて、止まらない。 壊れたみたいに言葉が溢れ出す。 「柚葉……」 翔太が何か言おうとするけど、聞きたくない。 「さんざん振り回しといてさ……」 ーーー『柚葉以外、興味ないから。』 なぜか、あの時の言葉が浮かんできて。 なぜか、あの時の笑顔が浮かんできて。 喉の奥がきゅうってなった。 目の奥があつくなった。 ……なんで、こんなに悲しいんだろう。