「じゃあ……」 はい、と、ケーキのお皿を渡そうとした瞬間。 「あーん。」 翔太の行動に固まった。 「……えっ……?」 口をあけて待っている翔太。 軽く乗り出していて、さっきよりか近い。 しかも……あーん、って言ってた? 「えっ、えっ……」 どうしていいか分からず、おろおろしてしまう。 まさか……あーん。を求められているのだろうか。