「わ、わかったし!」


「おっ」


翔太をおいてずんずんと進む。


「入れんの?」



バカにしたような言い方。
やっぱりバカにして!



「わ、私だって本気だせば……
お化けなんてこわくないんだから!」


翔太がその気なら私だって……

そのケンカ、のってやる!


「……へぇ」


翔太の怪しい笑み。
その笑みをみていつもの思考に戻る。

……あ。
ケンカのる相手、間違えたかも……。


なんて今さら気づいたって

もう遅かった。