「うるせぇ」
「でもぉ~」
私の存在なんかお構い無しに話を進める女の子たち。
翔太はどんどん歩いていくのに、なかなか引き下がらない。
さすがにしつこいな……って思った。
いつの間にか、翔太との間に女の子たちがいて、翔太と離れてしまった。
「あっ……」
つい声を出してしまうと、1人の女の子に睨まれる。
「なに、この女」
翔太に話しかける時とは大違いな、恐い声。
「……」
一気に女の子たちから視線を集めた。
怪訝そうな表情をした女の子たち。
「なに?もしかしてこれが連れ?」
「えっあり得ない!」
「ストーカーじゃない?」
「それはあり得るぅ」
かわいくもない声で、きゃははって笑う。
さっきの声が頭に響いて、俯いた。
……いやだな。
だんだんと泣きそうになって、目をぎゅっ瞑った。


