「は!離してよ!」



離そうにも、翔太がしっかり握っていて離れない。

周りの女の子たちからの視線が痛い。



「なんで?」


まるで気にしてない様子の翔太。


むしろ私がなんで?だよー!


「みんないるじゃん!」


ブンブンと振り回すけど……効果なし。

余裕そうに笑ってる翔太。