「私の周りの子も関口君を好きな子何人かいるよ。
その子達を知ってるから……正直、あなたの彼への態度見てると、イライラする」
初めから好かれてないのは分かってたけど……
理由を知ると、仕方ないのかと思ってしまう。
「私そんなの全然…」
「そうね。
姫野さんは男の子に対して、好きとか嫌いとか無い感じがするもん。
でも……そろそろはっきりして欲しいかな。
私の友達を見てると可哀想で……
まぁ、私が口出しするのも違うけどね」
小池さんから言われた事に、私は何も言えなかった。
関口君は、入学した日から席が隣同士で仲良くしてくれたから友達だと私は思ってて……
それ以上でもそれ以下でもない、大事なクラスメートだから。
.


