「風邪とかうつりたくないなぁ。

 早めに帰ったら?」



……そうやって、ずっと私を邪魔者にする彼女。




「……風邪じゃないし…」



私と小池さんのやり取りに、先生は無関心を決め込んで助けてもくれない。




「それとも……

 もしかして、掃除終わらせたくないのかな?」



―――…っ


「そんなわけ…っ」

「ま、あるわけないか。

 姫野さんは関口君が好きなんだもんね?」



「……………は?」




彼女の言葉に、雑巾を落としてしまった。