「関口君が、土曜日に姫野さんを誘った時から」 淡々と質問に答えた先生に、私は更に顔を赤らめた。 ……それなら、声かけてくれれば良かったのに。 キーンコーン カーンコーン… 昼休み終了を告げる予鈴が、遠くで聞こえた。 先生は、私と同じようにしゃがんでいたのを立ち上がり、 「来るのが遅くてすみませんでした。 このプリントを宿題で出しますので、明日提出して下さい」 机のプリントを掴み、私に差し出した。 ……これだけ? .