列んでる本が、所々綻んでいて。セロテープでキレイに補正されていた。 「ふふっ 几帳面…っ」 先生が細かく直してるのを想像するだけで笑ってしまった。 ……そうだよね。 私が先生を知ってから、まだ2ヵ月しか経ってなくて。 こんな几帳面な所も、フッと鼻に抜ける笑い方も、私が今まで知らなかった先生の姿。 そう考えたら……何も分からなくて、当たり前なんだよね。 先生だって、きっと同じだよね…? それなら―― 私の不安な気持ちを、言葉で伝えないと。 .