続・捕らわれ姫





「18時か… お夕飯どうするのかな」



まだ起きそうにない兄を思い、作ってしまおうかと冷蔵庫を開けるけど。ガッカリ。




「……水しかない」



大して帰らない部屋で材料揃ってるわけ無いよね…。





「お腹空いたか?」



リビングのドアが開く音と同時に、兄様が私に聞いてきた。



「空いた、けど――」


冷蔵庫をちらりと見て答えると、兄様は「ははっ」と笑った。




「見たのか!
 まぁ、独身男の家の冷蔵庫はそんなもんだ。

 よし、何か食べにいこう」


笑う兄様に、私は呆れながらもつられて笑った。




それから、兄様は軽くシャワーを浴び、用意を済ませ私と先ほどの車で家を出た。