「…………ん」
先生………
「…………のさん…」
三上せんせ………
「姫野さん…!」
「――――はいぃ!!」
バチッと目を開けると、養護の先生が私の顔を見下ろしていた。
「もう放課後よ。
三上先生が、準備室には来なくていいから今日は帰りなさいって言ってたわよ」
家でゆっくりしなさい、と言って養護の先生はカーテンを開けた。
確かに、窓からは放課後部活をしているみんなの姿が見える。
「先生があなたの鞄を持ってきてくれたから、そのまま帰りなさい」
言われて先生の目線を追うと、空いてるベットに私の鞄が置かれていた。
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