まだ、こんなにも心が震える……… その声が。 その視線が。 全部、私の心を震わせる―――… 「……姫、行くぞ」 ゆっくり顔を上げると、関口君が優しい笑みで私を見ていた。 ……うん、大丈夫。 関口君が私の腕を掴み立ち上がらせる。 私は先生に目を向けることなく、彼に引かれるまま歩き出した。 「姫野さん」 「………」 な、に……… 歩き出した足が、一気に重くなる。 ―――ダメ。 見たら……もう……… 腕を掴む関口君の力が一瞬、強くなった。 .