続・捕らわれ姫





「……大丈夫か?」


頭上の彼の弱々しい声に、私は声の代わりに二度頷いた。

すると、小さく息を吐いて私の背中をポンポンと優しく叩いた。




「ズズ……あ、りがと…」


この優しさに、少しだけ甘えたい。



「もう……大丈夫」



次には、元気になるから………













「予鈴が鳴りますよ」





……………なんで





「教室に戻りなさい」







いま、一番聞きたくない声が