続・捕らわれ姫





「無理すんな」


軽く額を叩いて笑った彼。

私は額を押さえながら俯いた。



「……何があった?」


ストレートに聞いてくるから、誤魔化しづらい。

そんな私に気づいてるのか、関口君はしばらく黙って私の返答を待った。


……言える訳ないよ。



「あまり食べれなくて……まだ体力戻らないんだよね。

 だからかな……。
 ちょっと怠いんだ……」

フフって笑って言うと、彼は「そっか…」と小さく呟き私の隣に寝そべった。



「眠いの…?」


「いや…
 なんか―――…辛いな、って」


言って、両腕を枕にして仰向けで目を閉じた彼。