続・捕らわれ姫





お昼休みの時間、何となく一人でいたくて校舎脇の木陰で座っていた私。
そんな私を見つけて何となく放っておけなくなった彼は、私の様子を見に来たらしい。


そんな彼の優しさに、私は嬉しくなる。




「飯食った?」


「……ううん。あまりお腹空いてなくて…」


「だと思った!
 痩せたっつーか、なんかやつれた感じ」

「え…っ やつれたのっ?」


言われて不安になり顔をペタペタ触っていたら、関根君は小さく「うん。何か危なっかしいよ、お前…」と呟いた。


心配かけてるんだな、と。やっと気付いた。



「心配してくれてありがと。
 大丈夫だから」


なるべく安心させたくて、笑い顔を彼に見せる。