続・捕らわれ姫





「お、はよう…」



予期せぬ出来事に、驚き固まる。





「さくぅ!会いたかった!」


ガバッと効果音がつきそうなほど、勢い良く抱き締められた私は、少しよろけた。



「河合!お前あぶねーだろーが!」


それを見て、慌てて私を支えようと関口君が手を伸ばすけど―――


「さくに触んな!」



舞ちゃんはベシッと手を叩き落とした。


可哀想に……。




「あらあら、朝から賑やかね」


「おばさま、おはようございます!」



クスクス笑いながらそんな私たちを見ていたママに、舞ちゃんが笑顔で挨拶した。