「さくらちゃん、どう?」 小さいノックの後、ママは少しだけ開けたドアの隙間から覗き込んだ。 私は、返事の代わりに小さく頷く。 「……入るわよ」 部屋に入るなり、私が眠るベッドの端に腰掛けたママ。 汗ばむ私のおでこに手を当てた。 「……まだ熱下がらないわね」 「ん…」 「とりあえず計りましょうか」 怠い体を支えてもらいながら起こし、受け取った体温計を脇に挟む。 その間に、私に食事させようと、ママは席を外した。 .