好きなのに。 大好きなのに…… 先生も、私を想ってくれてたよね? なのに……… どうして隣にいるのが、私じゃないの…? 「先生…っ」 私の目の前には、ホットミルク。 鼻を掠める甘い匂いに、酔いそうになる―――… 嗚咽を漏らし泣き続ける私は、黙って前に座る愛華さんの存在も、この場所がラウンジであることも、すでに忘れていた。 .