荒々しくも優しく触れられたその首を、今度は私の手で、ゆっくりと触れた。 さっきまでの熱が嘘のように、冷たい手が私の首を覆う。 「先せ…」 どうしよう。 私は、おかしくなったのかな。 あんなに怖いと思ったのに。 乱暴に触れたあの手が、唇が、 もっと欲しくてたまらない―――… 「怖い…」 先生…――― 「変になる…」 今すぐ抱き締めて。 私を、息も出来ないくらいに―――… .