「………ハァ……ハァ…」





「ふっ……エロい顔」



涙ぐむ私を見下ろしながら、小さく笑う先生。


もう、文句も言えないくらいに、熱でやられてる。






ぴたりとついた体。



先生の重さが心地良い―――







「せん、せ…」



息が切れる私を先生はじっと見て、フッと自嘲すると私の上から体を離した。




「……悪かった。

 もう帰りなさい」



まるで、その瞬間から見えない壁が私と先生の間に立てられたような、拒絶の言葉。



……私に触れてくれたのに……