「や… ダメ…!」 「……遅い」 開け放たれた窓からは、部活をする生徒の声。 ユラユラ風で揺れる真っ白なカーテン。 そして……私の耳には、甘い吐息と苦しげな息遣い。 「……っ」 力一杯握った先生の袖。 チクリとする痛みと共に、首に触れるその唇に…… もう、声も出なくて…… 痺れてしまうその感覚に、どうにかなってしまいそうになる―――… .