続・捕らわれ姫





「……何か今音しなかった?」


「やだ!怖いこと言わないでよ…!

 ほら、早く行こ!」


バタバタバタバタ……








カ、タン…



「……っ」



床に押しつけられ、先生の重さで身動きできない。



「さくら…」



倒れた拍子にどこかに行った先生の眼鏡。


いつもと違う姿に、恐怖を感じる。




「先生……お願いだから…」



何とか言葉に出せたけど、震えるその声に効力は無い。


先生は私の言葉を無視するように、ゆっくりと私と目を合わせたまま顔を近づけてきた。




「せ」

「もう黙って」