続・捕らわれ姫







「そうですか。

 では、渡すプリントがあるので、帰る前に資料室に来て下さい」



淡々と、いつものように話す先生に、私は小さく返事をした。





俯く私を無視するように、HRはすぐ終わってしまって……



「さく一緒に行こうか?」


「ありがと。でも大丈夫。
 舞ちゃんは先に帰ってて?」



そうして私は一人、資料室へと向かった。













資料室は校舎の端にあって、少しだけ距離がある。


病み上がりの私には、少しキツい距離。