「違う違う!そうじゃなくて…」 「もう! とにかく、さくは無理しないで、辛かったら先に帰りなよ? 少し痩せたんじゃない? なんだか儚げで……色んな意味でやばいよ?」 「え…?いろ…え?」 言われた意味が分からず、頭の中をハテナが飛び交う。 それに答える前にチャイムが鳴ってしまって、舞ちゃんは自分の席に戻ってしまった。 隣の席が気になるけど。 探す資格のない私は、そのまま授業を受けた。 ……それからお昼になっても、関口君は戻って来なかった。 .