「はい、静かに」 ―――どうして…? 「席に着きなさい」 その甘く響く声に、私はただ呆然とした。 神様は意地悪だ。 その声だけが、私を引き寄せる…… 「えーっ 何で三上先生なのー?」 「阿部ちゃんはー?」 「阿部先生と呼びなさい。 阿部先生は体を壊されて入院しました。 しばらくこのクラスは私が代理です」 「えーっ」と、不満の声が飛び交う中、私だけは言葉を出せない。 .