「ごめんなさい……私」
「いいよ。別に……
正直、あなたが謝る必要は無いし。
でも……聞いても良いかな?
姫野さんて、関口君が好きなの?」
好き………
「違うわ。
クラスメートとして、友達として好きよ。
でも……私が好きな人は、関口君じゃない」
私が彼女の瞳を見つめたまま答えると、小池さんも何も言わず、私を見返した。
「それって…」
彼女は、何かに気づいたようにゆっくりと口を開く。
それを見て、私の心臓はドキリと鼓動を早める。
「もしかして、み」
ガラガラガラッ
……呼吸が、止まった。
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