波打ち際に座り込んでしまった真彩に容赦なく次の大波が押し寄せ、まともに海水を浴びた。 もう悲鳴をあげる事もできず、せめて次の波をよけようと顔を背けた時。 「真彩!大丈夫か?」 司の叫び声がして、腕を掴まれた、と思った次の瞬間、真彩の身体はふわりと宙に浮いた。 いつの間にか、司の手は真彩の膝の裏に回され、真彩は司の胸の中にいた。 「怪我しなかったか?真彩……」 耳元で司の低い声がした。 ーーー私、助かった…… 髪から雫がポタポタと垂れる。 真彩は、思い切り司の首にしがみついた。