さっきとは変わって、
人の多い商店街ではなく、
道の細い場所にやってきた。


辺りは暗く、街灯も少ない。

まぁ、別に私は
チンピラに襲われたって
構わないし。
こんな、地球からいなくなりたいから。




ぶらぶらと道を歩く。
お店なんてほとんどなくて、あったとしてもしまってる。
開いているのは
小さな居酒屋だけ。
東京には考えられない規模のお店だ。


その小さな居酒屋を通りすぎ、歩いていた、ときだった。



居酒屋から出てきたのか、
一人の男性が、私の後ろ姿で悟ったのか、
声を書けてきた。


「ん?おーい、莉和ちゃぁーん??」


ばっと振り向いた、その先にいたのは、

紛れも無い、
私が昔仕事で恋した男、



桜田優佐の姿だった・・・。