朝
寝て、起きて、また寝て、起きて。
繰り返して朝が来る。
気づけば朝8時。
リビングに行き、テレビをつける。
朝の情報番組がやっていて
丁度、前番組が終わったとこだった。
「いやぁ、最近物騒なことが多いですねぇ」
「気をつけて行動しないど我々も危ないですよ笑」
そうだ、
世の中なにもかも
物騒すぎてしかたがない。
みんな消えればいいのに。
地球なんかなくなってしまえばいいのに。
私になんか、この先明るい未来なんて、
待っていないんだから。
ちなみに私、莉和は
18歳。
高校は中退した。
仕事もろくにしていない
ただのニートだ。
まぁ、
昔は
ニートなんかじゃなかったんだけど。
過去の栄光なんて、所詮
今にすぎないもの。
「さぁ、続いては、今や大人気となった、若手シンガーソングライターのMidukiさんの新曲です!」
ブチっ
私は一度テレビの電源を切った。