私は桜田くんに説得され、話すことにした。

過去を全て話すことにした。

桜田くんはまだ、
信用できるから。

3年前と部屋の内装は変わっておらず、
桜田くんらしいお部屋だった。
懐かしいな。


「どこでもえーから適当に座っといて!
お茶いれるわぁ」


私はベロア生地のソファーに
腰掛ける。
桜田くんらしくてあったかみがあった。


「はい♪莉和ちゃん紅茶砂糖いれたけど大丈夫?」


コクン…
私は頷く。

「ほんならよかった」


そう言って私の隣に座る桜田くん。
なんか恥ずかしいな。
叶わないのに好きな人が隣にいる。

私は桜田くんの何処が好きなんだろう。


「んで、いきなりやけど本題教えてくれん?過去、何があったんか。」


『わかった。全部話す。』


私はメモとペンを出して、
走り書きし始めた。