山「優佐がそんな女子に何年も片想いしてるんなんか珍しいよなぁ。
恋とかせーへんやつやったのに。」

桜「おん。その辺は自分でもびっくりやわ。笑」


ほんまに。こんなに一途に想うのは初めてで。
まぁ俺の完全な一方通行やねんけどな。

だって莉和は俺らの前から何も言わずに突然消えてしまった。
連絡も取れなくなっていて。
唯一分かっている事は、今もこの東京に住んでいるという事実だけ。

君に会いたい。そして何で芸能界から姿を消したのかを知りたい。


あと。

俺の気持ちを伝えたい。



そうして俺らは、居酒屋で結局3時間程喋っていた。
それから店を出て、真広と別れ、家路へと歩き出す。


桜「~~~♪~~♪♪

鼻歌を歌いながら、歩いていたその時だった。

目の前に見覚えのある姿があった。

まさか、君なんか?
俺が一番会いたい莉和なんか?


桜「なぁなぁ、莉和ちゃん??」


おそるおそる俺は呼んでみた。
すると。振り向いた彼女は、3年前よりも大人っぽくなっていた、
間違いなく、莉和だった・・・。