「いいんじゃない? 少なくとも好きな人が自分に寄りかかってくれることは嬉しいことだし それに…… この先心が、立ち直って佐野と付き合うって話もなくはないでしょ?」 私は頭で考えながら返事をした。 佐野くんと付き合うこともあるのかな。 駄目だ、今はやっぱり考えられないや。 だって見えたら視界にいれてしまう存在がいるから。 星野くん……。 心の中でつぶやいてしまう存在がいるから。 「心ちゃん、帰ろうぜ!!」 佐野くんの元気な声で我に返った。 どうやらもう、午後の授業は終わっていたらしい。