次の日のクリスマス。


街は楽しさに包まれていて、私には過ごしづらかった。


朝起きても携帯には何も着信は入ってなくて

私は落ち込んだ。


「星野くん……昨日何してたの?」


そうやってつぶやいた言葉は

部屋の隅にぶつかって消えた。

あの後は、泣き崩れた私を佐野くんが家まで送ってくれた。


行きはあんなに世界が輝いて見えたのに

帰りは光が全然なくて前が見えない。


一晩経って

ポッカリと心に空いた悲しみはまだ残っているけれど

私の心は落ち着いていた。


もしかしたら……