どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて



きっと、大丈夫。

彼なら来てくれるからって自分に言い聞かせながら

私は床にしゃがみこんだ。


「寒いよ、星野くん……」


怒ったりしないから、早く来て。


今日はね、特別。

だってクリスマスイブだから、すぐに許してあげるから


お願いだから私の前に現れて。


ポンー


すると、その時

私の肩を叩く人物がいた。


「星野くん……!」


やっと来た、やっと来てくれた。

元気に顔を上げたら、そこにいたのは


「心ちゃん……」


佐野くんだった。


「な、んだ……ちょっと翼くんかなあと思って」


ダメだ、泣きそうになる。