どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて



さすがに、遅いと思って携帯に着信を入れたけど星野くんは出なかった。


手をこすって温かさを作る。

だけど、全然温かくならない。


星野くん……どうかしたの?

お腹すいたよ。

携帯を握りしめる。


せめて、せめて連絡さえくれば

行き交う人たちを見つめ、ずっと星野くんのことを考えていたら


「もう9時になっちゃうよ……」


時計はもうすぐで9時になるところだった。


連絡は未だに何も入らない。


星野くん、星野くん。


2時間も外にいた私の体は完全に冷えきっていて

携帯を握っている手も感覚がなくなっていた。


来ないかもしれないなんて、

一番考えてたくない。