「大切なやつはいつも俺の前から突然いなくなる」
星野くんの握りしめる手は震えていた。
「怖ぇんだ、今までいて
当たり前だと思ってた大事な存在が突然消えて
当たり前じゃない生活が始まる
すっげぇ怖いんだ」
遠くを見つめる星野くんの瞳には
何が映っているのだろう。
「だから……
もうこれ以上そんな存在を作るのが嫌だった
友達も恋人も俺にはもういらない
高校は卒業できればそれでいいってずっと思ってた」
彼の本音が明らかにされていく。
周りからあんなにはしゃがれていても
無視をして、私とも話そうとしなかったのは
そんな気持ちがあったから。


