どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて



その日の夜、


星野くんから電話がかかって来た。


「もしもし……」


「もしもし、俺」


星野くんの声が聞こえることに安心感を覚える。


「うん、」


「病院でのこと、ごめん

彩花の方先に心配してごめん」


「ううん」


いいの。本当はそうでなきゃいけないはずだから。

だけどちょっと寂しかったんだ。



「あと……追いかけてやれなくてごめん」


「ううん」


彼は私に、たくさんごめんと言った。

本当は違う、ごめんなんて言わせたいんじゃなくて……


「っ、」