昨日の夜、星野くんと電話した。

その時は特に何を話すってわけもなく

今日は寒かったね、とかたわいもない話しをして過ごした。


だけど今日の朝、

実は気付いてしまったことがある。


「星野くん、キーホルダーは?」


私とおそろいのキーホルダーが

星野くんの携帯に付いていなかったことだ。


「ああ、ごめん家に置いてきた」

「そっか……」


大したことではないんだけれど


不安でいっぱいの私の心に、それは安心材料になっていて

それがないというだけで、心にはモヤモヤとした感情が生まれた。