「俺と佐野と、この前お前があった彩花は

小さい頃からずっと一緒の幼馴染なんだ。」


「うん」


「彩花は生まれつき体が弱くて、入退院を繰り返してる。」


「そうなんだ……」


確かに少し、体が細かったかもしれない。


「俺さ、ほっとけないんだ

アイツの事。」


「…………。」


声は出なかった。

男の子が女の子に、ほっとけないという感情を抱くのは

好きだと思うから。


「だからアイツに何かあったら

すぐに行ってあげたくなっちまう」


心がチクチクと痛みだして、私をうつ向かせる。