どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて



星野くんはそう言うと、私の手を握って歩きだした。


「え……」


思わずもれた言葉に彼は顔を赤くする。


「俺だって、こんくらいするつーの」

耳を真っ赤にして私の手を引く彼に胸がきゅんと音立てた。

知らなかった。

新たな一面。

彼は付き合ったら意外と積極的。


「着いたぞ、どこ見てぇの?」


「えっとね、まずは雑貨屋さん」


近くの雑貨屋さんを指差して私が先に入ると

星野くんも私の後を追ってきた。


「家のカギに付けるキーホルダーが壊れちゃってね

新しいのがほしいの」


「へぇ」

キーホルダーがズラリと並んでいるところを順番に見ていく。