これで良かったんだ


良かった



誠は…戻らないのかもしれない
もう1年以上音沙汰なしだ
戻ってきたら…?



私は何故かまた泣いていた

「大丈夫…大丈夫だから」


誠はこんな優しい言い方なんか絶対しないけど

それでも私は抱きしめられている腕を誠と少しだけ重ねてしまう自分がいた