【どこにいるの?】
話を三年前に戻そう

朝、遅刻ギリギリまで待っても自転車のベルが外から聞こえることはなかった



もう、誠のやつもしかして寝ぼう?


いつもの分、馬鹿にしてやるんだから



そう張り切って誠の家に向かった

ピンポーン
ピンポーン

「え…」


誰もインターホンに出ない
というか人がいる気配もしない

嫌な予感がして誠のケータイにかけた