【壊れ行く日常】








ごくごく、普通の月曜日だった

「俺、岡村と
付き合うことになったから」

いつもの通学路
いつもの下り坂

彼の口からポロっと出たコトバ


「そっか、お幸せに」

精一杯の皮肉を込めて
前にある彼の背中に叫ぶ


涙声になってなかったのは
上出来だったと思う


今すぐ泣きたい

胸がぐちゃぐちゃになって
何処かに消えてしまいたくなった

「だから、
これからは朝一緒に行けない」

ねぇ?
どうしてそんな珍しすぎて
吹いてしまいそうな

真面目な口調で言うの?

彼女ってやっぱり大事なの?


私のときは…

一年前の光景が蘇る

…大事にしてくれなかったクセに