オレンジとレモン



この信号を渡ると、二人は道が別れる。


お互い、そこからはあまり遠くなかったので、
そこでバイバイすることにした。



そういえば、
春休みだったってこともあって、遼と久々にしゃべったかなあ……。



しかも毎日一緒に帰るだなんて。
なんか、恥ずかしいな………。




これって、もしかしたら―――
脈ありってことなのかな?



と思って、
家に着いたらケータイをポケットから取り出し、麻理に電話をかけてみることにした。