え、何?お兄ちゃんの知り合い?


ダメだ。混乱してきた。


そんな私の気持ちがわかったのか、青髪の男の人が口を開いた。


「春、よく見て。その子は女の子だよ」


「あー本当だ!ごめんね?あまりにも知り合いに似てたから…」


そう言って頭まで下げてきた。


「あ、あの!別に気にしていませんから!」
慣れてるしね…。それよりさっき言ってた知り合いって、やっぱりお兄ちゃん…だよね?


どんな関係なんだろう…。


「見学だったよね?ここに名前書いてもらえる?」


「わかりました」


渡された紙を受け取ると、慣れた手つきで名前を書いた。