セツナレンサ



吹奏楽部が演奏を始めた。

私は出口のほうに立っていた

部活でお世話になった先輩に前日、
手紙を書いたので渡してまわった。

先輩からもたくさん手紙をもらった


ふと前を見ると男子と話している泰先輩と
目があった。

泰先輩はキラキラした笑顔で笑ってくれた


"すきです。"

胸に秘めた淡い想い
届かないことはわかってるから
でも、伝えたくて1週間前から
何度も何度も書いては消したぴんくの便箋。


カバンの一番下に隠しておいた先輩への手紙を
私は出そうとしたのに…













───もう私の前には先輩がいなかった。