純情のち、S彼氏

「ううん!そんなことないよ。私でよければなんでも、聞くし…、私はいつでも立花君の味方だよ…」

味方とか、なに言ってるんだろ、私。

今関係ないし。

失敗したかなと思って立花君を見ると、立花君は優しく笑っていた。

「ありがとう、櫻井さん」

「ううん…」

「俺、シェリーが死んじゃったら泣いちゃうな」

「え?」

「こんなにいい飼い主で、良かったな、シェリー」

…っ。

立花君。私もしかしたら、あなたが好きかもしれない。

立花君の事が、もっと知りたいー…。

そう思った。