150年前の勿忘草



慌てて辺りを見回してみた


木々の隙間からは、電信柱や道路が見える


彼の姿は…ない


私は、そっと自分の口に手を当てた


心臓はまだ大きく波打っている


私はその場にしゃがみこんだ